はじめに
ムーン(テキサスムーン、シュート・ザ・ムーン)はドミノを使ったトリックテイキングゲームです。
ムーンのルールは ムーン - ゲームばっかりやってないで で解説されていますが、アプリ版のルールとは違うようなので、あらためて紹介します。
用語などは
を参照してください。
プレイヤー
3〜4人。
4人プレイ用のルールは最後に述べます。
使用するドミノ
ダブルシックス(28枚の普通のドミノ)からダブルブランク以外のブランク牌6枚を除いた22枚。
ディール
最初のディーラーはドミノをドローして目の合計が最も多いプレイヤー。
同じ数が出た場合もう一度引き直し。
次のディールからは、時計回りに交代します。
ディーラーがドミノを裏返しにしてかき混ぜた後、ディーラーの左となりから順に時計回りに7枚ずつドミノを取ります。
残った一枚は伏せておきます。
ビッド
ディーラーの左隣から時計回りに各自一度だけビッドを行います。
ビットの種類は以下の通りです。
パス:
4トリック以上取れないと思ったらパスができます。全員パスしたときはシャッフルからやり直し。
4~7:
宣言した数以上のトリックを取ると成功。成功するとビッドした数が得点、失敗するとビッドした数がマイナス点になります。
Shoot:
7トリックを取る宣言で、成功すると+21点、失敗すると−21点。
Double Shoot:
Shootの宣言が出たときに限り、さらにその上のビッドとして、Double Shootを宣言できます。7トリックを取る宣言で、成功すると+42点、失敗すると−42点。
(強)Double Shoot、Shoot、7、6、5、4、パス(弱)の順で、一番強いビッドをしたプレイヤーをデクレアラーと呼びます。
スート
6の目を持っているドミノを6のスートのドミノ、5、4、3、2、1、0(ブランク)の目を持っているドミノは、それぞれ、5、4、3、2、1、0のスートに属します。
従って、ダブル(両方の目が同じドミノ)を除いて、すべてのドミノは2つのスートに属することになります。
ただし、切札となったスートのドミノだけは、切札のスートにしか属さなくなります。例えば、5が切札だった場合、[5|4]のドミノは5のスートに属するだけで、4のスートには属しません。
ランク
スート内でもっとも強いドミノはダブルです。それ以外の強さは、目の大きい順です。例えば、3のスートの場合、強い方から順に並べると[3|3]、[3|6]、[3|5]、[3|4]、[3|2]、[3|1]です。
切り札
オークションでビットを競り勝ったプレイヤー(デクレアラー)が切札を指定します。
ブランク:
ブランク[0|0] だけが切り札になります
1〜7:
宣言した数字のスートが切り札になります。
Doubles:
ダブルをひとつのスートとして切札にすることができます。切札のドミノとその強さは、
(強)[6|6]、[5|5]、[4|4]、[3|3]、[2|2]、[1|1]、[0|0](弱)
です。
ダブルをリードされときには、ダブルをフォローする必要があります。
Follow Me:
切り札なしです。
プレイ
デクレアラーは、中央のあまり牌を手牌と交換できます(しなくてもいい)。あまり牌はビッドで勝ったプレイヤーだけが見ます。
ビッドに勝ったプレイヤーが最初のリードを行います。プレイの順序は時計回りです。
プレイはマストフォローのトリックテイキングゲームのルールに従います。つまり、リードされたスートのドミノが手の中にある場合、必ずそれを出さなけばいけません。
切札以外のリードの場合、リードされたドミノの目のうち、大きいほうの目のスートがリードされたことになります。例えば、[6|3] がリードされた場合には、6のスートのリードとなります。
ダブルの場合はその目のスートがリードされたスートとなります。
取ったドミノは全員に見えるように晒しておきます。
スコア
デクレアラーはビッドに成功したらビッド通りの得点をもらい、失敗したら失点です。
例えば5のビッドで6トリック以上取ったとしても、スコアは5点です。
他のプレイヤーは取ったトリックの数がそのまま得点になります。
だれかが累計21点に達したらゲーム終了です。
ヴァリアント
ダブルシックス(28枚の普通のドミノ)をすべて使えば、4人でもプレイできます。
その場合、0(ブランク)は最弱のランクになります。