フランク(Flunk)というトランプゲームを紹介します。
Flunk: an original card game by David Parlett
デヴィッド・パーレット氏の創作ゲームです。
人数
3人
カードの強さ
強い方から順に、
A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2。
配り方
普通の52枚のトランプを13枚ずつ配ります。
残った13枚はダミーハンドになります。
ダミーハンドは表にして、ディーラーの向かいにスート(マーク)別、ランク(数字)順に並べます。
ディーラー(親)は毎回交代します。ディーラーは必ずビッド(後述)を行います。
ビッド
ハイ:
7から13の間の指定した数のトリックをとるという宣言です。切り札スートを選べます。切り札なしでも構いません。
ハイを宣言した場合、宣言した数とちょうど同じ数のトリックをとることが目的となります。
たとえば、「8、スペード」と宣言した場合、スペードが切り札になり8トリック取るのが目標です。失敗した場合マイナス点になります。
ロウ:
0から6の間の指定した数のトリックをとるという宣言です。切り札スートを選べます。切り札なしでも構いません。
ロウを宣言した場合も、宣言した数とちょうど同じ数のトリックをとることが目的となります。
ダンプ:
切り札なしで取りたくないスート(ダンプ)を指定する宣言です。
たとえば「ダンプ、ハート」と宣言した場合、ハートを含まないトリックを多く取ることが目的となります。失敗した場合マイナス点になります。
フランク
ハイを宣言した場合:
宣言した数字とちょうど同じ数のトリックをとることを目指します。獲得したトリックが宣言した数を下回った場合は失敗です。しかし、獲得したトリックが宣言した数を上回った場合は、「フランク」という扱いになります。
ロウを宣言した場合:
獲得したトリックが宣言した数を下回った場合、フランクになります。
ダンプを宣言した場合:
1トリックも獲得しなかった場合フランクになります。
得点
ハイを宣言した場合:
切り札を指定して宣言した数字とぴったり同じ数のトリックを取った場合、獲得トリック数×10ポイントの得点になります。切り札なしの場合は獲得トリック数×15ポイントの得点になります。
切り札を指定して獲得したトリックが宣言を下回った場合、(宣言したトリック数−獲得トリック数)×10のマイナス点になります。切り札なしの場合は(宣言したトリック数−獲得トリック数)×15のマイナス点になります。
フランクしたときは、上回ったトリックの分だけ、得点が半減されます(小数点以下は切り捨て)。
例)「9、クラブ」と宣言してちょうど9トリック取ったときは90点、10トリック取ったときは45点、11トリック取ったときは22点を獲得します。8トリックしか取れなかったときは、マイナス10点、7トリックしか取れなかったときはマイナス20点です。
ロウを宣言した場合:
切り札を指定して宣言した数字とぴったり同じ数のトリックを取った場合、(13−獲得トリック数)×10ポイントの得点になります。切り札なしの場合は(13−獲得トリック数)×15ポイントの得点になります。
切り札を指定して獲得したトリックが宣言を上回った場合、(獲得トリック数−宣言したトリック数)×10のマイナス点になります。切り札なしの場合は(獲得トリック数−宣言したトリック数)×15のマイナス点になります。
フランクしたときは、上回ったトリックの分だけ、得点が半減されます(小数点以下は切り捨て)。
ダンプを宣言した場合:
指定したスートを1枚も取らなかった場合、獲得トリック数×30が得点です。
失敗した場合、獲得したダンプスートのカードの枚数×10のマイナス点です。
1トリックも取らなかった場合0点です。
スラム:
切り札ありのハイのビッドで12を宣言して成功した場合、120点ではなく150点獲得します。フランクした場合は75点です。
切り札なしのハイのビッドで12を宣言して成功した場合、200点獲得します。フランクした場合は100点です。
13を宣言して成功した場合、トランプありのとき200点、トランプなしのとき250点獲得します。
切り札なしのロウのビッドで1を宣言して成功した場合、120点ではなく150点獲得します。フランクした場合は75点です。
切り札なしのロウのビッドで1を宣言して成功した場合、200点獲得します。フランクした場合は100点です。
0を宣言して成功した場合、トランプありのとき200点、トランプなしのとき250点獲得します。
ダンプを宣言した場合、スラムはありません。
ゲームの進行
最初のトリックはディーラーの左隣の人がリードします。
リードされたスートをフォローできる場合は、必ずフォローしなければいけません。フォローできない場合は、なにを出してもかまいません。
ディーラーの対面に置かれたダミーハンドは、ディーラーの判断でプレイします。
つまり、ディーラーの左隣の人→ダミーハンド→右隣の人→ディーラーという順番でカードを出します。
トリックを取った人が次のリードを行います。ダミーハンドでトリックを取った場合は、ダミーの側から次のリードを、ディーラーが自分の手でトリックを取った場合は、自分の側から次のリードを行います。
2トリック目以降も、最初と同様、左周りに順にカードを出します。